資料6

南八甲田登山道連絡協議会主催平成26年度「南八甲田山登山道意見交換会」参加報告

 

と き  2015年3月17日(火) 13:30〜15:30

ところ  十和田市十和田湖支所 ふるさと皆館多目的ホール

出席者  当県連盟からは、成田会長、夏堀・中野・對馬理事の4名出席

経 過  環境省十和田自然保護官事務所高橋首席保護官が司会進行役で開会。

1、荒畑東北地方環境事務所生物多様性保全企画官が開会挨拶。

2、次いで高橋首席保護官より、別紙資料に基づき、説明がなされた。

@南八甲田登山道の経過について

A南八甲田登山道維持・管理方針について

B南八甲田登山道連絡協議会で設置している看板の見直しについて

 現状点線で表示している「赤沼〜赤倉岳、旧道より合流する間道」を消し(=廃道)、現状実線の「猿倉温泉〜猿倉岳〜駒ヶ峰」「乗鞍岳〜黄瀬沼〜旧道」を点線にしたいとの提案がされる。

 その理由は、ヤブにより道迷い遭難の危険が有り、安全性が危惧されるので自粛ルートにしたい。

C南八甲田登山道の入山者数について

 

3、その後、意見交換に移った。

【成田発言要旨】

環境省のスタンスを問う、

@自然公園法第一条(目的)「この法律は、優れた自然の風景地を保護するとともに、その利用の増進を図ることにより、国民の保健、休養及び教化に資するとともに、生物の多様性の確保に寄与することを目的とする。」とある。

 南八甲田の自然に触れることで、保護の思想も醸成される、触れさせないというスタンスはおかしい。

A管理計画には「駒ヶ峰線・南八甲田縦走線・乗鞍岳線を公園計画歩道とし、必要最小限の刈り払いを行う」とになっているが、やっていないでヤブにより道迷い遭難の危険が有り、安全性が危惧されるのではないか。

B2011年3月17日に、「2009年6月15日に下山会長と私が訪問した際、『道路は南八甲田だけでない、奥入瀬も含め十数本ある。これを全て国でやるというのは無理があるので、今年度中に関係者で割り振りたい』とのお話は進んだのでしょうかとの私のお尋ねに対して、首席保護官は、「登山道だけでなく、十和田八幡平国立公園十和田八甲田地域にて策定している国立公園利用計画に基づく国立公園事業全般について、関係機関と調整(役割確認)の上、環境省が優先的に実施する国立公園事業を平成21年度に『地域整備計画』として策定しました。」と回答された。

 その後『地域整備計画』をいただき見たが割り振りした形跡はない、その裏で我々の意見を聴くことなく

2010年3月12日「南八甲田登山道維持・管理方針について」を決めている、青森県民をコケにしている態度だ、許せない。

C南八甲田は原始的な山岳景観を保持しているから特別だと言うが、私は百名山狙いで全国の国立公園を歩いているが、南八甲田より原始的な山岳景観を有している所は一杯ある、ここだけ特別視するのは納得できない。

D2008年11月14日私が日本勤労者山岳連盟の一員として、環境省本省に南八甲田登山道整備を要望した際、西村参事官補佐は「登山は自然と触れ合う主要な手段」と答えた、荒畑企画官も同席していたのでご存じと思うが、登山は道が有って出来る、しかし南八甲田登山道はヤブだらけ、ヤブで覆われた所は道と呼べない、ヤブを払ってこそ登山道だ。

 

これに対して、Bの件については高橋首席保護官、荒畑企画官ともに謝罪したが、「南八甲田登山道維持・管理方針について」は撤回するとは発言せず。(彼らの面子を考慮し、撤回せよとは言わなかったが、不手際を謝罪するなら撤回するのが常識ではないか。)

@ACDについてはまともな反論は有りませんでした。

 

【夏堀理事発言要旨】

@ロープの張り方について、無用な所に張っているが、考えて欲しい。

  Aあちこちを整備しょうという声が聞こえるが、立ち消えになるがなぜか。

B森林管理所と環境省でパトロールをしている人にも簡単な整備をさせては。

C自然保護団体と名乗る団体があるが、本当にそうなのか。

D中長期とは何か。

E赤沼〜赤倉間は踏みあとが、他よりはっきりしているのに、廃道とはなぜか

F登山道で、責任問題と言うことが出てくるが、他県ではどうか。

Gシーズン前に刈払いをして欲しい。

   

これに対して、@分りました 検討しましょう。A答えなし。B検討してみます。C答えなし。D答えなし。E検討してみます。F厳しいお叱りや苦情はあるが、訴えは無い。Gなるべく早めます。

 

【中野理事発言要旨】

@看板がたっているが、それにはいつ現在かも日付が書いてない。「保全対策を検討しています。」と書いてあるが、これは単に「逃げの一手」ではないのか?本当に保全対策をする気があるのか?

 

これに対して

@確かに、そう思われかもしれない。予算がなくなかなか実施したくてもできない。と答弁。

 

【對馬理事発言要旨】

@蔦・赤沼分岐の自粛看板は何故立てたのか。

A蔦・赤沼コースは点線にするのか。

B北と南を区別しているが何が違うのか。

C「山の日」について何かイベントを考えているか。

 

これに対して、

@道が不明瞭だから立てた。A今のところ考えていない。B北はロープウェーで大勢の人が入ってくる、南は静かな所だ。C答えなし。

 

 

また他の出席者よりも整備を求める声が相次ぎました。

看板見直しに賛成の意見は有りませんでした。

 

4、今後のあり方について

  荒畑企画官より、この意見交換会は継続していく。

  第2回は5月連休明けに、今回の意見・前に各団体よりのヒアリングを基に相談したい。

  次いで7月頭、実際現地をパトロールして整理したい。

  環境省の予算が無いのでご協力、役割分担をお願いしたい。

  との提起があり、出席者間で確認し閉会した。

 

 

 

(報告・成田茂則)