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連絡会議主催「白神山地世界遺産地域管理計画改定意見交換会」参加報告
と き 2012年 1月29日(日) 13:00〜14:35
ところ 西目屋村中央公民館
主催者 白神山地世界遺産地域連絡会議(環境省、林野庁、文化庁、青森県、秋田県で構成)
出席者 当県連からは、成田会長出席
経 過 今回事務局の西目屋自然保護官事務所の担当官が司会進行役で開会。
東北地方環境事務所課長が挨拶。
次いで司会者より、主催者側と参加団体の紹介を行い、改定の素案について提案し、質問意見を求めた。
最後に東北地方環境事務所課長が挨拶し閉会した。
【成田質問要旨】
管理の基本方針 ア核心地域について 以下二点について質問した。
@既存の歩道は歩けるとなっているが、既存の歩道である白神岳〜向白神岳〜一つ森はヤブの刈り払い等整備がされていないのはどうしてか?
A自然環境への影響が懸念されているので、立ち入りは規制するとなっているが、環境に影響が出ているのか?
主催者側答弁
@核心地域についてはヒューマンインパクトを与えないということで、歩道についても自然の推移に委ねている。
A際立って懸念は起きていないが、違法伐採、ゴミ捨て等があり払拭されたとは言い切れない。
【成田意見要旨】
@管理計画作成当初から既存の歩道は歩けるとなっている、既存の歩道である白神岳〜向白神岳〜一つ森はヤブの刈り払い等整備をしないのは、管理計画に照らして問題である。
A世界遺産の前、青秋林道建設問題が起きた時、反対した人たちは白神に入ってその自然の素晴らしさを知っていた方々だ。その方々の努力があり現在の世界遺産になっている、自然を守る思想を育てるには触れさせることが大事だ。入山者が比較にならないくらい多い屋久島と違って少ない白神は環境への影響は出ていないではないか。
また、昨年50年ぶりにスポーツ振興法が改定され、スポーツ基本法となった、この中ではスポーツは国民の権利と規定され、行政は施設等整備しなければならなくなっている。核心地域の入山規制を撤廃してほしい。
【感想】
@自然保護論者の一部にある、入れなければ守れるとの考えに対して、自然を守るには、その自然に触れさせて、素晴らしさを肌で感じてもらうのが一番力になるとの思想を広めねばと思った。
A行政側は自然への影響に懸念があるとの理由で入山規制したが、15年経っても具体的にこういう影響が出ていると言えない、根拠を示すことなく、継続するとの考えは、懇話会の中で船越座長が環境への影響を見ながら見直ししていくとのまとめにも反していると思った。
B来年に予定されているパブリックコメント募集の際は、この問題の経緯を含め、規制の必要のないことを訴えていかねばと思った。
(報告・成田茂則)