資料5

十和田自然保護官事務所訪問報告

洗掘・泥対策もやりたい、その時は協力を!


と き  2011.11.14(月) 13:30〜15:15

訪問者  青森県山岳連盟・服部会長、日本山岳会青森支部・大久保支部長、青森県勤労者山岳連盟・成田会長

応対者  北橋首席自然保護官、嶋村自然保護官補佐

目 的  @諸会合の場に、日本山岳会青森支部とHAT−Jを加えてほしい旨要請する。

A2010年3月12日策定の「南八甲田登山道維持・管理方針」について、県民の意見を聴く場

の設定を要請する。

     B南八甲田登山道の整備について要請する。

 

経 過

山岳団体 ササ刈り等事前調査には、青森県山岳連盟と青森県勤労者山岳連盟には声がかかっているが、日本山岳会青森支部には声がかかっていない。下山氏が青森県山岳連盟会長と日本山岳会青森支部長を兼ねていたので両方の代表として出席していた経過について資料を見せ説明し、日本山岳会青森支部も呼んでほしい旨要請、合わせて環境保護活動を展開しているHAT−J青森支部も加えてほしい旨要請。

北橋 はい、わかりました。

山岳団体 2009年6月15日下山青森県山岳連盟会長兼日本山岳会青森支部長と成田青森県勤労者山岳連盟会長が十和田自然保護官事務所を訪問した際、当時の福井首席保護官は「道路は南八甲田だけでない、奥入瀬も含め十数本ある。これを全て国でやるというのは無理があるので、今年度中に関係者で割り振りたい」と答弁。今年3月17日付けお尋ねへの回答では、平成21年度の「地域整備計画」として策定したとの回答。しかし、その裏では我々に意見を聞くことなく2010年3月12日に「南八甲田登山道維持・管理方針」を策定していた。環境省本省は何か決める時、国民からパブリックコメントを聴取しているのに。平成21年度策定の「地域整備計画」には登山道を割り振りした形跡は無い。そこで「南八甲田登山道維持・管理方針」について、我々県民の意見を聴く場を設けていただきたい。

北橋 南八甲田登山道連絡協議会で決まったことについて、改めて意見を聴くというのは出来ない。但し南八甲田登山道は現状で良いとは思っていないので、連絡協議会で今後ササ刈りだけでなく洗掘個所や泥対策も確認し、皆さんの協力も得たいと考えている。その際に紙だけでお願いするというわけにはいかないので、皆さんの意見を聴く場を設けるつもりです。

山岳団体 2010年の9月ササ刈り等事前調査時に「連絡協議会側が『植物が体に触れ、登山の妨げになるという理由では実施しない』との要項を予め決めての現地調査なので、ササ刈りしたと言っても、とても登山道と言える代物でない。我々はこの要項に同意していない、要項を決める場に登山団体を呼んで欲しい旨」要望。「連絡協議会の場に伝える」との回答を得ている。このことの経過について今年3月17日付けお尋ねへの回答では、「南八甲田登山道連絡協議会を近日中に開催する計画です、この中で議題とする予定」となっている、我々の意見を聴く場を是非設けてほしい旨要請。頭に木がぶつかる状態を無くしてほしい。

 また、この「南八甲田登山道維持・管理方針」では、2007年8月遭難事故が起きた乗鞍岳線が中長期計画にされ、棚上げされているのは問題だ。乗鞍岳線、駒ヶ峰線も手を付けてほしい。

北橋 乗鞍岳線は黄瀬沼の植生保護を考えてから。

山岳団体 黄瀬沼への下り口の湿地帯の植生保護なら、ルートを変更すればお金をかけなくても可能ではないか。

また、赤倉岳の湿地帯もルートを変更すればお金をかけなくても可能ではないか。

山岳団体 入山者数を教えてほしい。

嶋村 今ようやく集計出来たところだ。

今年7月〜10月の集計で、@矢櫃方面の入山数は824名、下山者は857名   

A猿倉岳方面の入山数は126名、下山者は129名。

※この中には林野庁の監視員、環境省で依頼した作業員も含む。(相当数にのぼる)

 

感 想

 北橋首席自然保護官より、洗掘個所や泥対策もやるとの話し、櫛ヶ峰線は来年整備が進むものと思われる。

 当連盟会員も、この整備にはボランティアとして参加しなければ。 (報告・成田茂則)